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長編朗読『離れない。』
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狂気天使たちに愛される…?
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☆歩き出した友人たちへ
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『うどん』
「晩ご飯、何がいい?」と聞かれたので
「なんでもいい」と答えた。
「なんでもいい」と答えたのに
「晩ご飯、何がいい?」と返ってきた。
訳がわからなかったので
とりあえず
「うどん」
と答えた。
共同制作者:紺野ゆん
『かかし』
静かな朝。昨晩の雨で道は濡れていた。
通勤ラッシュのスーツの群れも、生き急ぐ鉄の塊も、ここにはいない。
金色の絨毯と水色の壁の大きな部屋にぽつんと立っている、水を含んだかかし。
あのうるさい朝に戻る日は来るのだろうか。
かかしはぽつんと立っていた。
共同制作者:紺野ゆん
『海に溶けたかかし』
かかしは海へ行った。大きな大きな蒼色を見たくて。
かかしは泳いだ。小さな小さな魚を見たくて。
かかしは流された。遠く遠くまで流されていった。
段々とほどけていく自分に、ぽつり。
「嗚呼、僕は人魚姫になったみたいだ。」
かかしは静かに海へ溶けていった。
共同制作者:紺野ゆん
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