狂気天使たちに愛される…?


フロントストーリー

(書きたかっただけ…)



人間「あれ、ここは


シェム「"境界"へようこそ〜!僕の名前はシェム!こっちはシャティ!君は僕たちの"おもちゃ"に選ばれたんだよ〜!!」


人間「境界?おもちゃ?」


シャティ「境界は人間界と天界の狭間。"死にかけている"人間の中でも俺たちが選んだやつじゃないと来られない。」


シェム「そうそう!きみは特別ってことだよ~!...あっ!そうだ!死にかけてる人間くんに聞かなきゃいけないことがあったんだった」


シャティ「そうだったそうだった。ねぇ、人間。死ぬか、飼われるか、どっちがいい?」


人間「え?」


シェム「だーかーらー!このまま死ぬか、僕たちに飼われるか!どっちがいいかって聞いてるの!」


シャティ「ちなみに生きるって選択肢はないよ?もう"死にかけている"んだからね。」


人間「俺は…………死にたく、ない。」


シャティ「じゃあ決まりだね。


第一話 



手錠が擦れる音。シェムが上機嫌に鼻歌を歌いながら先頭を歩く。シャティは人間に繋がれた鎖を持っている。着いたらしい。


シャティ「ここが、今日から君が住む部屋だよ」

シェム「おもちゃに部屋って贅沢だよね〜!でもでも!大事なおもちゃだから!」


そこにはベッド、トイレ、シャワーと、机がある。


シャティ「食事は12回。ここに持ってくるから。」

シェム「大人しく待ってるんだよ〜?」


そう言って2人は人間を部屋(という名の牢屋)に入れ、その場を後にした


第二話 シェム編



ギィィっと部屋(牢屋)の扉が開く。訪問者だ。


「人間くん!あそぼー!」

……ねぇ、気安くシャティの名前を呼ばないでくれないかなぁ、おもちゃのくせに。」


ゴンッと鈍い音が響く。シェムが人間の頭を床に押さえつけていた。そのまま頭を踏みつけてぐりぐりと人間の顔を床に擦り付ける。


「シャティはねぇ?君みたいなのが気軽に名前を呼んでいいような人じゃないんだよ??神聖な天使なの。立場をわきまえなよ、人間。」

ごめんなさい?そんな薄っぺらな言葉で許されると思ってるの?…………はぁ、まぁ今日はこの辺で。初日だし。次からは……わかってるよね?」


踏みつけていた頭を床にガンッと蹴りつけ、脚をどける。精神体のため血は出ないが頭が割れるような痛みに襲われる。


「痛いの?へぇ!精神体でも痛みってあるんだねぇ!おもしろーい!!」

「あっ!いいこと思いついたぁねぇねぇ、お馬さんごっこしようよ!」


そういって連れてこられたのはいわゆる地獄で針山と呼ばれる場所であった。


「ほーら!四つん這いになって??大丈夫!血は出ないからさ!」


無理矢理その場で四つん這いにさせられる。そのまま歩かされ、手足に激痛が走る。


「ふふっ、痛そうだねぇ!でもさぁ?僕がさっき言ってたこと、覚えてる?そうそう!それじゃぁ……お馬さんごっこ、しようね


そう言うと、シェムは四つん這いになった人間の上にまたがった。先程より圧がかかり、針が体をえぐる。激痛で叫ぶこともままならない。


「ほらほらー、お馬さんごっこだよ?ちゃんと歩いてヒヒーンって言ってよ。死ぬ?ふふっ、あははっ!なに言ってるの?もうとっくに死んでるじゃん(笑)ばかだなぁ、ほんと。」


バシンッと体を叩かれる。


「ほら!はやく!歩きなよ!………ふふっ、いい子だねぇ。ほらほら!休まないで!」


「あー!楽しかった!……僕はそろそろお仕事だからこの辺で。楽しかったよ。よくできました~」

「また遊んでね、僕たちの大切な"人間"くん(耳もと)


第三話 シャティ編



シェムが出て行ってからだいぶ時間がたった。針で開いていたはずの体の穴はもうすっかりふさがっている。

今は何時だろう。昼なのか夜なのかすらわからない。

そもそもここには時間という概念は存在するのだろうか...

再びギィィっと部屋(牢屋)の扉が開く。


「へぇ、まだ生きてたんだね。いや、死んでるんだっけ。」

「シェムにあれだけされたのに...。随分としぶといね。」


無表情でゆっくりと近づいてくる。恐怖で体が動かない。


「いままでの子たちはすぐに壊れちゃったからあんまり実験できなかったんだよね。...君はどれくらい僕たちを楽しませてくれる?」


シャティはそばに置いてあった食事用のナイフを手に取るとおもむろに人間の太ももに振り下ろした。その瞬間ザシュッと肉の裂けた音がした。血は一滴も出ないが、それが逆に恐怖をあおった。

一拍おいて脳が焼き切れるほどの痛みが襲い、人間は叫んだ。


「うるさいなぁ、耳元で叫ばないでくれる?...大丈夫。もう死んでるし肉体はないんだからこれ以上死なないよ。‘‘死ぬほど痛い‘‘だけだからさ。」


シャティはそう静かに、あくまで冷静に言い放つと、刺さったままだったナイフをぐりぐりとまわした。人間は地獄を這いずるような叫び声を出し、それを見たシャティは満足そうに薄く笑っていた。


「楽しそうだね。嬉しそうによだれ垂らしちゃって....。なんだっけ、あれ。ああ、あれだ。犬みたい。.....ねぇ聞いてる?寝ちゃった?...はぁ、つまんないなぁ。」

「これ以上やって壊れても困るし今日はこの辺にしてあげる。」


「これからよろしくね。僕たちが"大切に壊してあげる"よ。(耳もと)」


設定など